ピーマンの種類
ピーマンは時代と共に品種改良されて食べやすくなってきています。ピーマンの消費が伸びていったのは昭和30年代後半のことで、まだその頃のピーマンは大きくて肉厚の品種でした。また独特の青臭い香りも強かったので、敬遠する人も結構いたのです。
そこからもっと食べやすい品種の開発が進み、香りやくせが少ない、肉の薄い、現在主流の中型のピーマンができたのです。
現在一番普通に出回っているのは「中型・緑」です。重さは30~40gぐらいで、肉が薄めの品種になっています。主な品種名は「京波」、「ちぐさ」などです。
「中型・赤」も人気です。これは「中型・緑」の完熟したものです。「大型・赤」は完熟果で、「クイーンベル」などがそうです。「大型・黄」も完熟果で、「キングベル」などがそうです。「大型・オレンジ」は完熟果も「サンセットベル」です。
「大型・紫」は加熱すると濃い緑色になるのが特徴で、オランダから輸入されています。「大型・黒」はヨーロッパの改良品種「チーレネグロ」のことで、加熱すると黒色が緑色に変わります。「大型・緑」は昔からある肉厚なタイプで、詰めもの料理に利用されます。品種は「カリフォルニアワンダー」などです。
「パプリカ」はハンガリーからの輸入品だったのですが、現在は日本でも生産されています。赤色や黄色の完熟ピーマンはちょっとおしゃれな感じがしますが、それだけではなく、くせがなく、肉が柔らかく、甘い味もするので、サラダや料理のいろどりにも人気があります。それは、最近のグルメ志向も影響しているような気がします。