ピーマンの栄養と健康効果

ピーマンの基礎知識

 

 

日常の食卓でもお馴染みのピーマンは、いろいろな料理にマッチし、しかも栄養豊富ということで、欠かすことのできない食材です。ピーマンはナス科トウガラシ属の果菜ということで、スーパーなどでよく見かけるパプリカ、獅子唐辛子と同じように唐辛子の仲間なのです。

 

 

この唐辛子という果菜には、ピーマン、パプリカのように辛みがなくて、形もふっくらとしたグループと、形は唐辛子そのものでも獅子唐辛子や万願寺とうがらしのように、あまり辛くない甘唐辛子のグループ、そしてしっかり辛味のある唐辛子のグループに分かれているのです。

 

 

ピーマンは一年草の果実で、果肉はご存知の通り、種子以外ほとんど空洞になっています。現在、日本の店頭で販売されるのは、明治の初頭にアメリカから伝わってきたイスパニア種で、それを品種改良して中形で緑色になっています。ただ最近はいろいろなカラーピーマンも出回っています。

 

 

もともとピーマンが緑色なのは、未成熟の果実を収穫しているからで、その時は緑色でも成熟してくれば、赤色、黄色、橙色に変わる品種もあります。特に北米では成熟した大形のカラフルなものが流通しています。また、未成熟だと白色だったり、更には黒色(濃いナス紺色)、紫色のものもあります。

 

 

「ピーマン」という名前も考えてみれば不思議な名前ですが、これは「ピメント」(フランス語やスペイン語)という狭義のトウガラシからきているようです。