ピーマンの特徴
ちなみにピーマンという名前は英語では「ベルペッパー」ですが、緑色だと「グリーンペッパー」と呼ばれます。こうしてみると、ピーマンがペッパー(とうがらし)の仲間だということがよくわかります。ただし、とうがらしの辛みの成分であるカプサイシンが、ピーマンにはほとんど含まれていないということです。
最近はフルーツピーマンも人気ですが、これはピーマンの一種アナスタシアです。これにも緑色以外に、赤色、黄色、橙色、黒色(紫色)などカラフルなものがあります。
日本ではパプリカと呼ばれる品種も人気があります。これは普通のピーマンよりも肉厚で果実の部屋数も3~4に分かれているのが特徴です。
ピーマンは基本的に高温を好みますが、多湿と乾燥には弱い特性を持っています。従って日本では冬から春にかけてはハウス栽培をしています。栽培地域は比較的温暖な気候である宮崎県と高知県で特に盛んに行われています。冬から春に出回るピーマンは両県産が多いというわけです。
一般的には5月頃に植え付けして7月~10月頃に収穫し、生産量の日本一は茨城県のようです。
さて食材としてのピーマンですが、誰もがご存知の通り、種以外の周りの果肉を食材にします。成熟したカラーピーマンは果肉に甘みも出ますが、普通の緑色の未成熟の果肉は、ピーマン独特の青臭い風味と苦味があります。この青臭さは加熱する少なくなります。
この苦味成分ですが、これはクェルシトリンであることが、タキイ種苗とお茶の水女子大学との共同研究でつい最近解明されました。